非ドル通貨とドルの不美人投票!来週も引き続き軟調な展開か?
よく相場は美人投票に喩えられます。実力よりも人気が先行するという意味なのですが、相場はさながら不美人投票ですね。ユーロの景気が悪いのでユーロが売られ、雇用統計が悪くてドルが売られる。そのせいで、昨晩はひどい目に合いました。そうこうしているうちにドル円は107円Highまでもどしており、ドル円は右往左往です。動けば相場ですので、それに従っていくしかありませんね。気を取り直して、来週以降の戦術について述べたいと思います。
【USDJPY】
失業率のあまりの悪さに売り込むも106円前後で異常に買いが厚かったこともあり、ショートカバーにはめられて損切りさせられた。まったく読みが外れてしまい、緒卿には申し訳なかったです。ここ最近のドル円の値動きを俯瞰するに、いつものドル安からのドル円下落パターン(たとえば昨年8月)というのではなくクロス円主体の円買いからのドル円下落であるようで、戦術を変える必要があるのではないかと思慮しています。そこでここからは安値を切ったら売るのではなく、戻り売りを徹底する方法を取りたいと考えています。そういった観点から見てみると、来週は108円Highにある時間足ベースのレジスタンスと109円Lowの日足ベースでのレジスタンスを考慮して積極的な仕掛けをしたいですね。雇用統計&失業率の結果からはドル買いの材料はありません。来週のどこかでは雇用統計&失業率を材料にして再度株式市場が下落するでしょうから、ロングはなるべく持たないようにしたい。イメージとしてはやはりレンジ105-109円、コアには106-108円くらいで持ち合うのではないかと思います。少し長いスタンスだとやはりレンジからの下抜けで103円を目指すのだと考えている。
【EURUSD】
ドルは買いたくないが、さりとてユーロを買えるのか?といえばNOとしか返せない。昨晩の動きでも1.43を越えたとはいえ最後は1.42Midまで沈んでおり、新たな買い材料ができるまで動けないだろう。短期的にはかなり行き過ぎており、戻しを想定しておきたい。ただし、1.44を明確に割り込んだことから中長期的には下げトレンドに反転したと思われるので、戻した後は売り場を探すことになる。価格で調整なら1.45or1.49が戻しの目安になるだろう。ただし、ユーロ円が重石になりそう。
総じてユーロもドルも景気後退が確実で、買う材料にならない。こうなったら円が上がってもおかしくないのだが、内需が拡大しない、政治は不安定、株式は下落といいところなしな状況が続く。ただし失業率の6%越えはドル安の危険水域を越えだしていると思われる。ドルを持つリスクが高すぎるので、どこかで急落は免れないだろうからそこには乗り遅れないようにしたい。ただししばらくはドル円、ユーロドルもレンジで動くのだと思われる。
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